さがす

 映画『さがす』を観ました。

 

 特撮以外の実写邦画作品を観るのは本当に久々だったのですが、とても良かったです。

 至極当たり前ではあるけれど、言語や文化、行間、加えて社会の低俗さやどうしようもなさ等が海外の映画よりもストレートに伝わってくるので、心にストンとボールを投げ込まれたような感じがしました。

 日本とかいう閉鎖的な島国で生まれ育ってしまった以上、この感覚を海外の映画から得るのは非常に難しいだろうなと思います。

 

 もっと観たいと思える邦画が増えてほしいとも思うし私が知らないだけなんだろうなとも思えました。

 とにもかくにももう少し国内の実写コンテンツに興味を持ってみようと思える良い機会になりました。

 

 ちなみにこの映画については↓のツイートから興味を持ったんですが、個人的には担任教師が連れてきたシスターとのやり取りが最高でした。よくやった。

https://x.com/m_nerds_PR/status/1704314436045959311?s=20

イマジナリー赤玉さん

 少し前にちょっとしたきっかけでイマジナリーフレンドが欲しくなりました。

 しかし私には無から友人を生み出す想像力もなければいつもそばに居てほしいような思い入れのあるキャラクターもいません。さて、この貧相な想像力をもってどのように友人つくろうか…と考えあぐねた結果、とりあえずイマジナリー赤玉さんと友達になることにしました。

 

 家には常に赤玉の瓶があるし想像もしやすいだろうということで、家にいる時に赤玉の瓶を傍らに置くところから始まった友人関係ですが、最近では外出先にもついてきてくれて宙に浮いたりそこらじゅうを動き回ったり元気そうにしています。今もコメダでこの記事を書いていますが、自分のことを書かれているのが気になるようでPC画面をのぞき込んでいます。かわいいですね。

 

 イマジナリー赤玉さんは瓶なのでしゃべりません。たいていは動きで感情を表現し、私もあまり話しかけることはせず撫でたりつついたりしながらコミュニケーションをとっています。

 けれど私がそうであったように(当然ながらイマジナリー赤玉さんも私自身なので)ある日急にしゃべりだしてくだらない話をするかもしれません。意外な一面や、嫌なところも見えてくるかもしれません。人(人じゃないけど)との関係というのはいつも流動的なので、今後イマジナリー赤玉さんとどのような関係を築いていけるのかわかりませんが、とりあえず一緒に楽しんでみようと思っています。

無題

昨晩自分で買った『愛してる』という名前のお酒を飲んでいるという話をしたら「それ恋人や配偶者に贈る用のお酒じゃない?」って言われて少し悲しい気持ちになったけど、考えてみたら私が一番愛されたい存在は自分自身なので間違ってはいないなと思いました。

 

美味しかったです、愛してる。

ほぺ

 少し前にVRChatにてVRAA02参加作品として、0b4k3氏が中心となり、free458679氏、amanek氏の3名で制作されたワールド『hope』が公開されました。

 この『hope』の感想みたいなものを少し文章にしたいと思います。

 

※この記事は『hope』のネタバレを含みます。興味ある人は先に体験したほうがいいと思います。

※この記事は私個人の希望的観測、机上の空論、こうあってほしいという発想などにしがみついたものです。要するに勝手な解釈であり、制作者の意図とは全く異なっている可能性が高いです。

 

 

 

 

 

 あまり長々と語っても仕方がないのでとりあえず書いておきたいことを手短に記したいと思います。

 

 まず、これは割と重要なんですが、ざっくりとした感想として私はこの作品がとても好きです。制作者3人ともVRCで繋がりがありますが、彼らと知り合っていなくても好きになっていたと思います。ということは伝えておきたいですね。

 

 

 さて、創作の界隈ではよく「○○みたいですね!」という感想はNGだという話を聞きますが、私としては用法さえ間違わなければそういう感想もアリだと思ってるのでそういう切り口で話しますね。もしも不快になる人がいたらごめんね。

 

 私がこのワールドで特に重要だと感じた点は「ワールド人数制限が1人である」、「暗い」、「道のりが割と長い」という点です。

 なんか並べるとネガティブなところばかりですが、この3点があってこその作品だと感じました。

 そして、私はこの作品を体験した時、オノ・ヨーコの『天井の絵/イエス(yes)』というアート作品を思い出しました。

 詳細はググれば出てきますが、脚立と天井からぶら下がった虫眼鏡だけが設置された作品です。脚立に上り、天井を見上げると小さい文字で何か書かれており、虫眼鏡を使って見てみると”yes”とだけ書かれています。つまり、脚立に上り、上を向くことで視界に映るのは天井のみとなり、さらに虫眼鏡で視界を狭めることで孤独を深めた先に”yes”という「肯定の言葉」を与えられる仕組みになっているわけです。この作品に対峙した時にどんな気持ちを抱くかはジョン・レノンが語ってくれてます。宗教的とも捉えられますし、あるいはもっと小さく単純な視点で”I love you”とも捉えられる作品です。いわゆるコンセプチュアルアートというやつですね。たぶん。

 『hope』を体験してみて「1人でワールドに入り」、「暗く」「長い道のりを進み」、行きついた先で美しい少女の映像を見た時に、自然と「肯定してもらえた」あるいは「肯定してあげたい」という感情が湧き上がりました。そしてこの時に『天井の絵/イエス(yes)』と構図が似ているなとふと思い至りました。手段は違えど、孤独感を深める要素があり、最後に”希望”を得ることができるわけです。

 最初に述べたように作者の本当の意図はわかりませんが(多分きっともっといろんな比喩やら何やら含まれてるんだと思うよ)、私的にはとても嬉しい気持ちになりましたね。嬉しかった。うん。

 

 『hope』の好きなところは他にもありますが(最初の部屋とか海とか)、書き出すとまとめられなくなってしまうので、私が一番書いておきたいことだけとりあえず書いておきました。

 こんなところで終わりにしようかなと思いますが、いかんせん最近文章をあまり書いていないのでシメ方がよくわからないですね。 

 とにかくまぁ、この作品を作ってくれたことに勝手な観点で勝手に感謝しています。なので最近はVRCで作者の0b4k3氏に会ったら感謝の気持ちを込めて、「肯定、肯定」と心の中で唱えながら、本人には気づかれないように、頭を撫でています。ありがとね。ほぺ。